どうも、FXディーリングアカデミー講師のシュンです。
FXで安定して勝ち続けるためには環境認識が大事だということは分かってるけど、よくわからないという人は多いと思います。
そこで、今回の記事では環境認識の3つのポイントについて解説していきます。
そもそも、環境認識とは?
環境認識とは、現在の相場環境が売りと買いのどちらかが優位かを把握し、今後のトレード戦略を考えることを言います。
- 現在の局面は、エントリーチャンスなのかどうか?
- チャンスであれば、どこでエントリーするべきか?
- リスクリワードが適正であるか?
- 上位時間足の抵抗帯があるかどうか?
これらを認識して、今日一日の売り買いの優位性を考えていきます。FXで勝ち続けられるどうかは、この『環境認識したうえでのトレード戦略』が必須になります。
なので、正しく環境認識をする力をまずは身に着けることを意識していきましょう。
①各時間足での仕分け作業
最初に、各時間足での仕分け作業をしていきます。
仕分け作業というのは、現在の相場がレンジなのかトレンドなのかを見極める作業のことを言います。
これを見極めるポイントとしては、「ダウ理論」を使って判断していきます。
僕の場合は日足・4時間・1時間の仕分け作業をしています。
・高値安値が切り上げている=上昇トレンド
・高値安値が切り下げている=下降トレンド
・高値安値が切りあがらなかった=レンジ
・高値安値が切り下がらなかった=レンジ
このようにして、各時間足のトレンド有無を把握して、買いと売りのどちらに優位性があるのかを判断していき、さらにエントリーチャンスであるかどうかも認識していきます。
基本的には、複数時間足で見るようにしましょう。
ちなみに、仕分け作業しようとしてもレンジなのかトレンドなのかわからない時があります。
そんな時は、「わからない」で大丈夫です。わかる時にトレードすることが大事なので、わからないけど無理にやる必要はないことをあらかじめ覚えておきましょう。めちゃくちゃ重要な考え方です。
②各時間足の期待値の確認
次は、各時間足の期待値の確認です。
ここでの期待値とは、上がるとしたらどこが天井になり得るのか。下がるとしたらどこが底になり得るのかのことを言います。
例えば、各時間足の仕分け作業をした結果、上昇トレンドに優位性があると判断した時、現在レートから天井はどのぐらい離れていて、リスクリワードがしっかりとれるのかを確認します。
この時に、天井から離れていると利益になる値幅が大きくなるので、買いエントリーをするシナリオを組むことができます。
逆に、天井に近すぎると利益幅が小さくなるので、買いエントリーを見送るという選択をします。
なので、上昇トレンド中だから買うというわけではなく、どこまでチャートが動きそうかの期待値を確認してからシナリオを組むことで無駄なエントリーを減らせたり、決済が上手になるので、各時間足での天底の期待値を確認する癖をつけておきましょう。
天底を見極めるポイントとしては、各時間足での急騰・急落の起点を意識するとわかるようになります。
③押し目と戻り目の起点の確認
環境認識の最後にやるのが、「押し目・戻り目の起点の確認」です。
①でトレンド・レンジの仕分けをして、②で天底の期待値を確認します。
例えば、上昇トレンド中で天井までの期待値が大きい時は、押し目買いを狙っていく戦略を考えます。
この時にどこで買うのかを見極めないといけません。
トレンド相場は方向性が明確ゆえに、つい勢いでエントリーしてしまいがちですが、ただトレンドの勢いだけに乗っかって、なんとなくエントリーしてしまうと「高値・安値掴み」をしてしまう可能性が高いです。
これを回避する方法の1つは、下位時間足のトレンド期待値が収束してるか確認することです。
例えば、1時間が上昇トレンド中で押し目買いを狙っていきたいと考えた時に、下位時間足である15分足か5分足を必ず見ます。
押し目を形成する=一時的に下落をしている。という事なので、1時間足の押し目を形成する=15分足か5分足が下降トレンド中と言い換えることができます。
さらに掘り下げると、1時間足の押し目の起点=15分足か5分足の下降トレンドの期待値が収束したポイントと考えることができます。
このように、自分が狙ってる時間足より短い時間足を意識することで、押し目と戻り目の起点を見極めれるようになります。
だから、①、②をやることで③がわかるようになるという事です。
①、②、③が定義で、これを成り立たせる手法は何か?と考えるのがミソです。
僕の場合だと
とシンプルな手法(=FXディーリングアカデミー提唱「三大理論」)ではありますが、この3つを使えば①②③の説明ができるので愛用しています。
まとめ
環境認識能力を高めるためには、
①各時間足での仕分け作業
②各時間足の期待値の確認
③押し目と戻り目の起点の確認
この定義を自分なりに考えてみる事。
そして、それに当てはまる手法を考える。
そのうえで、過去検証ソフトを使ってバックテストを1万時間分やる。1万時間とは1日5時間~8時間チャートを見る場合だと、3年~5年間分ぐらいの量です。
もうここまできたらやるかやらないかの根性論です。今の時代、なんでも効率化という風潮がありますが、やはり圧倒的物量をこなすことこそが大事です。
この1万時間も、さまざまな分野のエキスパートになるには、1万時間の練習・努力・勉強が必要だという理論から引用しています。
しかし、バックテストはロウソク足を早送りできるという大きなメリットがあります。実際には、1万時間かかりません。
ですから、効率化するべきことと物量をこなすことは切り分けてやっていきましょう。
アナタのトレード人生がより良くなることを願っています。
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