どうも、FXディーリングアカデミー講師の太田シュンです。
今回はFXのトレードシナリオについて、詳しく解説していきます。
FXにおけるシナリオとは、過去の値動きを見て未来の値動きを予測する事を指します。
よく「値動きは予測してはいけない」とか言われたりしますが、シナリオを作る時に「ここのサポレジにきたら売ろう」とか考えるわけで、FXで利益を上げるためにはこの先下がるとか、ある程度の予測は必要です。
重要なのは、そこに根拠が明確にあるかどうか。
今までの勉強の集大成こそシナリオ作成ですから、この確度で勝てる人と負ける人の分岐点にもなります。
それほど、トレードシナリオは重要なんです。
そんなトレードシナリオについて
- FXのシナリオを作るメリット3つ
- FXで勝つシナリオの立て方
2つのポイントを解説していきますので、勉強してるけど利益を上げられないって人は是非参考にしてください。
FXのシナリオを作るメリット3つ
冒頭で、FXにおけるシナリオ作成の重要性をちらっと説きましたが、以下シナリオを作成することのメリットを詳しく見ていきます。
ここでは、3つ挙げさせていただきました。
- エントリーポイントを絞れる
- 損切り、利確を決められる
- トレード精度を高められる
①エントリーポイントを絞れる
トレードをするうえで勝つためには無駄なトレードをしないことが大切です。
水平線などを使っているとエントリー候補がたくさんあってワケがわからなくなる人も多いです。そんな時にトレードシナリオを描くことで、自分がエントリーするポイントを絞れるため、無駄なトレードを防ぐことができます。
多くの人は目先の上がり下がりに振り回されて、損をしてしまいます。なので、大きな波の中で上がるならこう上がるとかをあらかじめ意識しておくことです。
勝ち負けの前に、まず自分のトレードを一貫して続けることが大事なので、エントリーする前にトレードシナリオを組み立てて、エントリーポイントを絞りましょう。
②損切り・利確を決められる
トレードシナリオを作る時は、エントリーポイントと同じく損切りと利確の目標を設定します。エントリーしてから数pipsの含み損を抱えただけで慌てて、決済してしまう人も多いです。
ある程度リスクを許容する必要があるので、あらかじめ損するケースを考えておくことで目先の動きに惑わされず、トレードをすることができます。
利確も然りで、過去のチャートを見て、どこまで価格が動きそうなのかを判断してそこに決済ポイントを置きます。
正しい損切りと利確を行うのを大前提にシナリオを描けることが必要です。
それができるようになると、目先の値動きにとらわれずにトレードできるようになりますよ。
③トレード精度を高められる
3つ目は、トレード精度を高められることです。
トレード精度を向上させるには自分のトレードを振り返る事が必要で、そもそもFXはエントリーした後の勝ち負けは結果論でしかなく、どういった前提条件で結果に結びついたのか、が重要です。
価格が上昇した下落した事実に対して、正解か不正解かを決めるために前提条件の質を上げていく。これが「シナリオを作る」という事です。
この前提条件が明確でなければ、なぜ相場が上がったのかの根拠が安定しないので、再現性がないトレードを繰り返します。
結果、慢心して負けを重ねる。ということになるんです。
ですから、トレードの精度を上げて再現性のあるトレードを繰り返せるようにトレードシナリオを作り、結果をまとめて、しっかり振り返る時間を作るようにしましょう。
FXで勝つシナリオの立て方
では、具体的にどのようにして、シナリオを立てていけばいいのか。
以下、解説します。
①波動シナリオを描き、エントリーポイントを決める
まずは、「シナリオ」を作るために、長い足から順にサポレジを引き、短い足にフラクタルしていきます。
月足に引く、その状態を週足に適用(フラクタル)する、週足でサポレジの付けたし&修正を行う・・・
これをメインとして使う時間足まで繰り返します。
最も短い足でスキャルピングよりのデイトレードをするなら「4時間足」「1時間足」「15分足」「5分足」をメインチャートとして利用し、波動シナリオは1時間足で練り上げますが、この時に利用する時間足や通貨は自由に設定して良いです。
②ストップ&リミットを決める
本来ストップとは、エントリー後に設定するものと認識してる方が多いですが、それは違います。
プロは、まず「ストップの位置」を決めてから、エントリーポイントを探ります。
最も短い足でのデイトレードスタイルに照らし合わせると、1時間足の波動シナリオで大きな流れを把握し、15分足の直近高値または直近安値、あるいは重要なサポレジ超え&割れにストップを設定します。
③エントリーする
特に最初のうちは、ここで「勢い」が求められることが多いです。
やはり、エントリーポイントで「行動する」事に多くの方がとまどいます。一方で焦りなどから、よく分からないところでエントリーした結果失敗し、それを取り返そうと・・・・という悪循環に入る。
よくないですね。
ただそれも、シナリオを描き、ストップとリミットを正確に見定めることで改善されていきます。「高値の切り下げで売る」、あるいは「安値の切り上げで買う」というのが大切です。
④結果を待つ
トレーダーにとって最も大切な仕事は「待つ」という事です。
プロはこの「待つ」が圧倒的に出来ます。
その行動を裏付けてるのは、圧倒的な経験値。
チャートをパッと見た遠きに「なんとなく分かる、見える」というレベルで未来のシナリオを描けるようになれば、勝ったも同然です。
FXディーリングアカデミーが提唱している手法では、ストップ&リミットに到達するか、節目近辺でエントリーの時の逆の形を形成した場合、決済を行います。
また、利を伸ばすためのホールドは状況次第で行いますが、損切りの先延ばしは絶対に行いません。
以上が、FXのシナリオ作る大まかな流れになります。
FX初心者のための「FXの始め方」これさえ読めばFXの勉強方法がわかる完全ガイド
まとめ
どの手法を使うにしろ、シナリオを作ってその通りにやり切る、ということは同じです。やり切るための過程として必要なことを、今回は解説させていただきました。
トレードの経験値を上げるために、まずは場数をこなすことが大事なので、間違ってもいいから1日の始まりに必ずシナリオを作ってから相場に臨む習慣をつけてみてください。
また、トレードシナリオは基礎ができているという前提条件があります。
正しいチャートの見方というやつです。
そもそもの基本から身に着けたいという方は、メール講座にて伝授していますので、ご参加ください。
それでは、今回はこのへんで!