初めましての方は初めまして。麻子FXで講師をしている天然パーマのryotaです。
普段、数名の生徒さんを教えさせてもらっているのですが、そこである質問をもらいました。
『過去検証ってやる必要ありますか?』
『FXの過去検証ってどうやればいいんですか?』
「あれ?説明したよな」とか思ったのは内緒で、だったらいつでも見られるようにブログにでも残してしまおうという理由で書いています。
そのため、今回はFXの過去検証のやり方についてまとめていきます。
そもそも、なぜ過去検証する必要があるのか
最初に答えを言いますが理由は単純明快。
『過去検証しないと勝てないから』
これに尽きます。
勝てているトレーダーで過去検証をやっていない人はいません。
これ、断言できます。
FXで過去検証は必要ない!という主張について
例えば、ラーメン屋さんを経営しようと思って「ラーメン試作したことありません」と言っている人って、どう感じます?
また、「プロの歌手になる」と言っている人が年に1回程度しか歌っていなかったら、どう思います?
例えが大げさで「そんなバカな」って声が聞こえてきますが、「そんなバカな」って状況がFX界隈では平然とあります。笑
トレーダーになると決めた以上は過去検証をやらなければお話になりません。
かなり数の過去検証をこなして練習して技術力を身につけてトレードマインドが備わって初めてトレードで稼げるようになります。
練習もしない人に勝てる未来はありません。
厳しく聞こえるかもしれませんが、どの世界でも練習しなければ上手くならないのは肌感覚であなたがわかっているはず。
なので、過去検証は正しいやり方でやりましょう。
実際のFX過去検証のやり方3選
ここからは実際にどうやっていけばいいか、FX過去検証のやり方について説明していきます。
複数時間足を絡めて同時に動かしながら過去検証する
検証作業をする時には必ず複数時間足(マルチタイムフレーム)分析をしていかないと安定して勝つことが難しいです。
たまに5分足でのスキャルピングをやっているからといって、5分足だけの過去チャートを見て上がっているか下がっているか検証しているという人を見かけます。
何を隠そう、こういう事を言っている僕自身が過去にそうやっていました。
5分足だけ見てもその時の1H足の状況が何もわかっていなければ、それが逆張りか順張りかもわからず伸ばしていいかの判断も出来ません。
例えば、下記画像のような5分足での押し目買いをルールに構築していた場合、レジサポ転換もきいてこの後いかにも上がっていきそうな展開です。
しかし、この5分足を1時間足で見た時にどの位置にいるかというのが大事で例えばこういう位置にいるかもしれません。
この状況がわかっていて、ロングするならいいんです。
なぜならその後の対応が出来るから。
ただ5分足だけしか見ておら、ず単純にあの形だけで買う事は長い目で見た時に勝ち続けることが困難です。
更に言えば、1時間足だけではなく4時間足、日足、週足、月足まで見た方がいいです。
「短期トレードをやるのに月足まで見なくちゃいけないの?」とたまに聞かれますが、見ましょう。
現在、各足がどの位置にいて、トレンド中なのか押しを作っている最中か、はたまたレンジ中なのか。
こういう所を見極めることが勝ち続けるための第一歩です。
トレードの技術得るための抜け道はありません。
一つずつ課題をクリアにしていきましょう。
先がわからないチャートで過去検証する
リアルトレードは当たり前のことですが、見えない未来に対して買いか売りか様子見かの判断をします。
先が見えているチャートでやっても練習にならないんです。(経験済)
やっている感は凄いんですけどね。笑
先の見えるチャートで色々と『勉強』することは大切ですよ。
ただし、それは『練習』ではなく『勉強』の方に分類されます。
先がわからないチャートで自分の持っている手法を複数時間足(マルチタイムフレーム)を絡めて練習する。
ぼくが使っていた過去検証ソフトはFT4(フォレックステスター)です。今はFT5まで出ていますが。
実際の過去検証ソフトFT4の使用感等について書いた記事はこちら。
トレード日誌(記録)を付ける
これ、苦手な人が多い印象があります。
「大切だからやってね」と言ってもみんな、なかなかやらない。笑
ぼくも自分の先生に当たる人に3度言われました。笑
3度目に「これはトレード日誌付けた方が力になるんだ」と悟り、そこから毎日日誌を付けるようになりました。
その日から今日に至るまで日誌を欠かさず書いています。
「最初から言われた通り日誌付けろよ」という話ですが。
こう書くと『日誌ってどうやって書けばいいですか?』と質問を受けますが、「好きに書いてください」と返答しています。
いい加減に答えているわけではなくて、ノートに手で書いた方が頭に入るという方もいれば、逆にネットでPDFで記録を付けた方がいつでもどこでも見れるからそっちの方がいいという方も。
なので、自分が振り返ってトレード日誌を見た時にわかれば極論OKです。
ちなみにぼくはこんな感じでトレード日誌を付けていました。
まずその日の環境認識をやって、シナリオを立ててその日が始まる前に保存。一日が終わり実際のトレードを保存。そこに反省点や気付いたことを書く。
本当にその繰り返しですね。
過去検証をする際の注意点
最後に過去検証をする時の注意点をいくつかピックアップします。
再現性のある手法で過去検証すること
毎回毎回コロコロと手法を変えていては、そもそも検証が成り立ちませんので押し目買い、戻り売りだけやると決めたらそれだけにしましょう。
押し目や戻り売りだけと決めているのに、ブレイクで入ったりしたら勝っても負けても正しい統計が取れません。
FXトレードに関しては、感情で決めずに淡々とルールを守ってやっていくのが長い目で見た時に1番勝てます。(ここが難易度が優しくない)
過去検証の試行回数の数
大数の法則というのをご存知でしょうか?
たとえばサイコロを振り、出た目を記録することを考える。この試行回数を限りなく増やせば、出た目の標本平均が目の平均である 3.5 の近傍から外れる確率はいくらでも小さくなる
引用:Wikipedia
つまり、1が出る確率は6分の1ですが、実際6回振ってみたら綺麗に6分の1になることは少ないです。
しかし、10000回、50000回等に試行回数を増やせば1が出る確率は限りなく6分の1に近くなるというものです。
トレードもやるからには負けたくありませんが、残念なことに勝率100%というものはありません。
そのため10回やって10回とも勝てた。勝率100%だと喜んでもあまり意味がないんですね。
最低でも試行回数を1000回は同じルールで回しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
正しい過去検証のまとめは以下の通りです。
- そもそも、なぜ過去検証する必要があるのか
- 実際のFX過去検証のやり方3選
- 過去検証をする際の注意点
トレードは難易度は易しくなく難易度は高いです。
しかし、難易度が高いだけのリターンはあります。
コツコツと正しいやり方で継続してやっていけば道は見えてくるはずです。
しっかりと過去検証で『練習』してリアルの場でも通用するトレーダーを目指していきましょう。