どうも、こんにちは。
シュンです。
皆さんは、決済のタイミングを間違ってしまった経験があると思います。
「ポジションを持ちすぎて含み益が0になってしまった」
「決済した後にチャートが伸びっていった」
「エントリー根拠は考えてるけど、決済は適当かも・・・」
このような問題を抱えている人は多いです。
そこで今回は、FXの利確タイミングが難しい理由とその対策についてまとめました。
FXの利確のタイミングが難しい理由3選
- 短期足を見すぎてすぐにチキン利確してしまう
- 利確が早すぎて利益を最大化できない
- エントリー後にチャートが気になってしょうがない
以下、詳しく解説していきます。
① 短期足を見すぎてすぐにチキン利確してしまう
初心者に多いのがこのケース。
1分足や5分足などの短期足でトレードして失敗するケースです。
そもそもなぜ、FX初心者が短期足でトレードするのか、理由は簡単です。
手っ取り早くお金が手に入るイメージがあるからです。
FXを始めたきっかけは人それぞれでしょうが、その中の多くは巨額のお金を手に入れたFXトレーダーの話を見聞きするからでしょう。
確かに、YouTube等のネット上の情報の多くは1分足や5分足を使って成功している例が多いです。「自分にも出来そう」と思ってしまうのもわかります。
しかし、1時間未満の短期足でトレードしている人で1年以上生き残っている人は何人いるでしょうか。
海外のトレーダーで一番見られている足は、日足か4時間足といわれています。
とすれば、マジョリティのトレーダーは4時間足以上のサインでトレードしていますから、それ未満の足のサインはマイノリティのトレーダーの取引のサインで、そもそも信用できません。
したがって、短期足のサインを見てトレードしてもリワードが悪すぎたり、教科書通り動かなかったりするのは当たり前です。
まずは、長期足で利益を上げるベースを作ってから、デイトレなどの短期トレードに挑戦することをオススメします。
② 利確が早すぎて利益を最大化できない
これも、初心者が陥りがちである「プロスペクト理論」によるものです。
つまり、自分のトレード手法の勝率やペイオフレシオ(平均利益/平均損失)を割り出せていないので、何回負けても利益が残せるのか。どのような負け方なら許容できるのか。がわからず、目の前の利益を優先して確定し、目の前の損失を確定させたくないのです。
③ エントリー後にチャートが気になってしょうがない
これも、「プロスペクト理論」に基づくものと言えます。
つまり、勝率とペイオフレシオがわからないままトレードしているのでしょう。
しかも、この場合は、メンタルへの負担が過重といえるほど不釣り合いなロットサイズでトレードしていることも原因の一つです。
ロットの基本は、メンタルへの負担が出来るだけ少ない「負けてもよい」サイズであることが基本です。
簡単に利確を改善する3つの対策
- 分割で利確する
- エントリー後はチャートを見ない状況にする
- PDCAサイクルを回して手法を完成させる
手法は違えど対策は一緒で、まずは1年間、資金を破産させないで生き残ること。
次に自分のトレードの勝率とペイオフレシオを割り出せるまで経験を積むこと。
そして、トレードの成果を記録してPDCAサイクルで生き残るトレードとその勝率とペイオフレシオをよりよくしていくことです。
① 分割で利確する
含み益のポジションを欲張って持ち続けて、結果的に建値まで戻ってきてしまった事や、利確した後に更に伸びていって、もっと保有しておけばよかったと後悔した経験はあると思います。
このように全部を一気に利確してしまうと、もっと伸ばせた利益を取りこぼす可能性が高くなります。
反転するかもしれないポイントを2.3箇所に決済注文を入れておけば、どんなチャートの値動きでも、ある程度の利益は担保できる状態になるので、分割決済をすることをオススメします。
分割決済のコツはデイトレであれば15分・1時間のチャートを見るようにします。
例えば、買いポジションを持っている場合、デイトレであれば15分の売りのシナリオと1時間の売りのシナリオを考えて、それぞれに決済注文を入れておくやり方が始めやすいです。
スイングレベルだと4時間と日足の売りシナリオを考えます。
② エントリー後はチャートを見ない状況にする
チャートを見る時間が長いと無駄な行動をする可能性が高くなり、少しの値動きで動揺してしまい、目標ポイントの手前で決済してしまうといった感情的なトレードをしてしまいます。
決済ポイントを決めたらチャートから離れたりしてそこまで待つという練習をしましょう。
チャートを見ないようにする環境を作ることも大事ですが、まず最初はロットが適正であるかを確認しましょう。
エントリーした後にチャートを見ずにはいられないようだと、ロットサイズがあってないです。
リスクに対して2~5%内の資金で収まるようにしましょう。損をしても何とも思わないような額でトレードするが大切です。
これでチャートが気にならなくなればOKですし、それでも気なってみてしまうようであれば、エントリー後は外出したり、他の作業をしたりしてチャートを見ないようにする環境作りをしていきましょう。
③ PDCAサイクルを回して手法を完成させる
PDCAとは、計画を立て(plan)、計画を実行(Do)し、成果を分析(check)、改善して再び実行(action)することを繰り返すことです。
完成された手法とは何でしょうか?
P:トレード計画を立てる
D:エントリーをする
C:決済をする
A:反省・改善する
このサイクルをした上で利益が出るのであれば完成された手法です。3~5年分の統計を取るようにすれば、今取り組んでることの良し悪しがわかってきます。
PDCAサイクルをするにあたって参考になるのが「バルサラの破産確率」です。
これはFXに限らず、株など投資全般で基礎となるべき考え方です。
「バルサラの破産確率」とは「勝率」と「ペイオフレシオ」、それに「リスク量」がわかれば、今のトレード手法を続けていると破産する確率は何%になるかわかる理論です。
詳しいやり方は、ネットで探せばいくらでも出てきますので、ここでは説明しませんが、「バルサラの破産確率」と「生き残りかつ儲けているFXトレーダーの手法」に相関関係がみられることが重要です。
実は、FXに何年か関わっていると、「生き残りかつ儲けているFXトレーダーの手法」に一定の傾向があることを知ることができます。
一定の傾向とは、見ているチャートは4時間足以上で、トレンドに沿った順張り、勝率はなんと5割前後、その一方でペイオフレシオは2前後というものです。
勝率が5割前後と聞いて驚くかもしれませんが、本当です。意図的に5割前後にしている人もいます。
それは勝率にこだわると長期的には生き残れないからです。
信用できる4時間足以上でトレードしているベテラントレーダーでさえ、勝率5割しか実現できないほど、チャートを分析して高勝率を求めても意味が無いのです。
逆に勝てるときは大きく勝ち、そして小さく細かくよく負けるのです。「プロスペクト理論」と逆になっていることに気づくでしょう。
その結果がペイオフレシオ2前後です。つまり、負け幅より勝ち幅が2倍近くになるトレードをしています。
この手法を「バルサラの破産確率」にあてはめると以下の結果になります。
・リスク量10%(10万の資金に対して1回トレード損失額1万円)
・ペイオフレシオが「2」(平均利益2対平均損失1)
・勝率が35%から45%に(10ポイント)増えただけで、破産確率が60%から3.3%にまで劇的に下がるのです。
一般に「バルサラの破産確率」を取り入れているトレーダーはリスク量を2%、多くても5%までにすることで破産確率を0%にしてトレードしていることが多いです。
しかし、「生き残りかつ儲けているFXトレーダーの手法」はリスク量10%にしても破産確率は3.3%しかありません。生き残るだけでなく、効率的に儲けているんですね。
まとめ
FXの利確タイミングが難しい理由
①短期足を見すぎてすぐにチキン利確してしまう
②利確が早すぎて利益を最大化できない
③エントリー後にチャートが気になってしょうがない
簡単に利確を改善する3つの対策
①分割で利確する
②エントリー後はチャートを見ない状況にする
③PDCAサイクルを回して手法を完成させる
バルサラの破産確率を使って手法を完成させよう。
今回は、利確のタイミングが難しい理由と対策について解説してきました。
息の長いトレーダーになるためにも利確も大事な要素になります。
極めていきましょう。