どうも。
FXディーリングアカデミー講師のシュンです。
- FXを始めたばかりでどれくらいの目標を設定すればいいか悩んでいる方
- pips数という単語を聞いて、ピンと来ないFX初心者の方
- FXには慣れてきたけど目標設定の方法の参考にしたい方
FXを始めて間もない方で、どれくらいの取引数や利益を目標にすればいいかお悩みの方は少なからずいらっしゃると思います。
目標は人それぞれ違うと思いますが、それを決めるための方法の知識はしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
今回の記事では、
- pips数についての解説
- 初心者向けの目標設定の方法(pips数、金額を基に)
について解説していきます。
この記事を読んで。初心者をまた一歩脱出できるように頑張っていきましょう!
pips数とは
まずは、そもそもpipsという単位がどのようなものなのかについて、ご説明していきます。
pips(percentage in point)とは、FXにおける全ての通貨で共通した単位です。
意味としては、簡単に言えば「どれくらい値上がりしたのか、値下がりしたのか」を表しています。
例えば、「各通貨が1円分値上がりしました」というニュースが流れたとします。この時。通貨に応じて値上がりした金額がいくらなのかが変わってきてしまいます。
特に、メジャーな通貨とマイナーな通貨では1円分の値上がりで、どれくらい価格が上昇したのかが、大きく変わってきてしまいます。
そのため、共通の単位で価格の変動を表現する必要があります。
この単位こそが、pipsです。
1pipsあたりの価格変動
それでは、1pipsでどの程度の価格変動が生じるのでしょうか。大きく分けて、2通りのパターンがあるため、パターンごとに見ていきましょう。
① 日本円
日本円の場合、1pipsは1銭(0.01円)にあたります。
例えば、円/ドルの取引を行っているとして、元の相場が「100.000円」で、現在の相場が「100.123円」に変化したとしましょう。
この場合、何pips上昇したかを計算していきましょう。
1銭=0.01円のため、上記のようなケースの場合は12pips上昇したということになります。
② 日本円以外(ユーロ、ドルなど)
pipsは日本円以外の通貨単位の場合は、0.0001(価格の単位)になります。
例えば、ドル/ユーロの取引を行っているとして、元の相場が「1.00000ドル」で、現在の相場が「1.00123円」に変化したとしましょう。
この場合に、①と同様に12pips上昇したということになります。
表にまとめると、以下のようになります。
③pipsから利益を計算する計算式
それでは、pipsの数値をもとに利益の計算方法を具体例とともに見ていきましょう。
【例】
1ドルあたりの100円のレートの時に1000ドルを購入し、円相場100.1円(+10pips)の時に売りに出した。
計算式としては、以下のようになります。
10pips×1000×0.01 = 100円
よって、この時取引を行った結果、得られる利益はたったの100円のみになるわけです。
このように、pipsが上がったから売りに出そう!という考えだけだと利益は生み出せないため、しっかりと利益がどれくらい出るかを計算したうえで、取引を行わなければなりません。
FX初心者向けの目標設定のやり方
それでは、FX初心者がどのように目標設定を行なっていけばよいか、その方法や必要な知識についてを説明していきます。
感覚やこれくらいのお金が欲しい!という直感的な考えを基に目標設定をすることは、以下のようなリスクがあるためおすすめしません。
- 必要以上の投資
- 必要以上の投資によるpipsの暴落による大損のリスク
また、FXの投資額についてこれ!という共通の目標のようなものは存在していません。
そのため、こちらの記事では、いかに損をしないようにしたうえで、利益を出すようにするかということに焦点を置いたうえで、初心者の目標額の設定方法の注意点を3点ご紹介していこうと思います。
①投資額の限度を決める
初心者の方がまず、一気に大金を投資することはあまりオススメできません。
理由としては、FXは相場の変動などを予測するための経験がある程度は必要になってくるためです。
まずはしっかりと投資額の限度をあらかじめ決めておくようにしましょう。
投資額の最小取引単位は会社によって異なっていますが、まずは1万円程度の小さめの金額から始めていくといいでしょう。
ただし、小さすぎる金額で取引を行う場合、その分利益も少なくなるため、10万円程度を推奨してます。
②取引する通貨ペアを選ぶ
次に、取引する通貨ペアを決めましょう。初心者の方はまず、相場が安定した通貨ペアを選んだうえでFXを始めることをおすすめします。
具体的には、円・ドル・ユーロのいずれか2つの組み合わせになります。これら3種類の3大メジャー通貨は、以下のような理由で損をしにくいため初心者が取引を行う際に特におすすめです。
- 相場が安定していること
- スプレッド(取引の際の手数料)が低いこと
一方で、マイナー通貨と呼ばれる南アフリカランドやトルコリラといった通貨は、メジャー通貨と比べて価格変動が極めて大きい分、大きな利益を出すことに長けています。
逆説的にいえば、大きな損失を被る可能性もあるため、上記のような通貨ペアでの取引は初心者にはおすすめできません。
③市場を分析し、月間でのpips数の目標を立てる
1日でpips目標を設定すると、無理やりエントリーを探してしまって、本来エントリーしてはいけないポイントでトレードしてしまうリスクが高いです。
推奨してるやり方は、月の目標pipsを決めてトレードをしていくことです。
取引する通貨ペアが決まったら、まずその通貨ペアのpipsの変動量をしっかりと分析することが大切です。
そのために参考になるのが、過去の価格の変動のチャートや、ボラティリティと呼ばれるものになります。
ボラティリティとは、一定時間帯における価格変動率の大きさを表しているものです。
これらの情報やインターネット上でのリサーチ結果を参考に、身の丈に合った目標をしっかりと設定していくことが大切です。
まとめ
- pipsとは全ての通貨において共通の値上がりや値下がりを表現する単位であり、円であれば0.01円、それ以外の通貨であれば0.0001が1pipsである
- FX初心者が目標設定をするにあたって大切なことは、まず投資額と取引する通貨ペアを決めることである
- 通貨ペアを決めたうえで、しっかりと分析などを行ったうえで利益の目標を立てることが大切である
FXで利益を出すということに当たって、明確な目標を立てておくことはとても重要なことです。結果的にモチベーションの持続や利益を出すための学習や努力、分析を継続することに繋げることに繋がります。
そして、目標設定は背伸びせず、自分の実力に合わせて計画を立てていきましょう。