【エントリー回数は少ない方が稼げる!?】適切な回数とその理由を解説!

どうも、FXディーリングアカデミー講師のシュンです。

「1日のエントリーって、何回くらいがいいの?」「少ない方がいいってよく聞くけど、たくさんエントリーしてる人もいるよね?」なんて、考えたことはありませんか?

これは、FX をしたことがある人なら誰しもが一度は考える疑問でしょう。

結論を言うと、「エントリー回数は少ない方がいい」です。

今回は、なぜ「エントリー回数は少ない方がいいのか」について、解説します。

 

エントリー回数が少ない方がいい理由

事前にお伝えしておきますが、FXにおけるエントリー回数はそもそも事前に決めておくべきではありません。

ですので、「エントリー回数が多い=ダメ」ではありません。

実際に、スキャルピングで1日に100回程エントリーをして利益を上げてるトレーダーも存在します。

では、なにがダメなのか。

それは、「1日でエントリーを何回しよう!」と決めてしまうことです。

というのも、

  1. 根拠の少ないエントリーが増える
  2. 目標を持つことがリスクになる
  3. 負けが負けを呼ぶ

からです。

これらを理解し自身のトレードに落とし込むと、エントリー回数が少なくなる人がほとんどでしょう。以下、順々に説明していきます。

 

根拠の少ないエントリーが増える

初心者の多くが勘違いをしている事として、「トレード回数は多い方がより利益を上げられる」ということです。一見正しいようにも思えますが、危険な考え方です。

FXで大切なことは、「いかに利益を多くして、損を減らすか」だからです。トレードの回数を単純に増やすだけでは、相場のプロ相手に勝つか負けるかの丁半博打を何度もしているようなものです。

それでは、いつか資金が尽きてしまいます。そうではなく、勝つ確率が高い「優位性のあるトレード」をいかにできるかがFXで勝つポイントなのです。

「優位性のあるトレード」とは、勝つ確率の高い根拠が揃っている状況でのトレードです。

例えば、過去チャートの検証から、MAのゴールデンクロスとブレイクアウトが重なった時、その後の勝率が高いことが分かっていたならば、そのパターンが発生した状況でのトレードです。

「優位性のあるトレード」ができる場面はそう多くはありません。

自身の得意パターンを持っている人ならわかるかと思いますが、複数の通貨を監視して、せいぜい1日に2、3回。

一日中、出現しない日もあるくらいです。

そんな数少ないパターンが出現した時にのみエントリーすることで、負けトレードを減らすことが大切です。

 

目標を持つことがリスクになる

目標利益を設定して、トレードをしている人も多いでしょう。

確かにFXにおいて、目標を持つことは大切です。しかし、日々の目標を持つことはFXではリスクになってしまうことがあります。

あなたは目標を立てる時、どんな目標にしますか?

例えば、「一日1万円利益を出す」や「1日で10回エントリーする」などでしょうか?

一見すごくいい目標にも思えますが、何も考えずに立てた目標であるならば危険です。

なぜならば、この目標を到達するためにエントリー回数を無理やり増やすことになるからです。

「今日はまだ2,000円しか利益を出せていない」、「あと、2回エントリーしたら目標の10回を達成できる」と考えてエントリーするタイミングを探していると、↑で解説したような優位性の低いトレードが増えてしまいます。

FXで目標を持つことは、時に危険なのです。

 

負けが負けを呼ぶ

FXをしていると負ける時は必ずあります。そんな時に、取り返そうとしてさらに負けることを繰り返してしまった経験はありませんか?

負けを取り返そうとしている時は、冷静なエントリーが難しくなっています。エントリー回数は多い方が儲けられると考えている人ほど、負けた後に無茶なエントリーをしてしまいがちです。

逆に、「優位性のあるエントリーを少しだけでいい」と理解していると、無茶なトレードをしなくなり、負けが負けを呼ぶ現象はなくなるので、オススメですよ。

 

エントリー回数の減らし方

ここまでの説明で、エントリー回数は少ない方がいいということは理解いただけたでしょうか?

誤解のないように言っておくと、トータルで利益を上げられる戦略があれば、エントリー回数は戦略に応じて増やしても問題はないです。

とはいえ、ただエントリー回数を決めなければOKという簡単な問題ではありません。いかに自分のトレード戦略(ルール)に落とし込むかが大切です。

それでは次に、少ないエントリーを自分の戦略に落とし込むための3つのポイントをお伝えします。

  1. 上限を決めておく
  2. 鉄板パターン以外でのエントリーは極力控える
  3. 時間軸を大きくする

 

①上限を決めておく

エントリーする回数を決めてしまうのは危険ですが、上限を決めてしまうのは非常に有効です。

例えば、「1日にエントリーする回数は3回まで」などです。この3回が少なすぎると感じる人もいるでしょうが、その方が優位性のあるチャートパターンを探そうとなりませんか?

少ないからこそ、絞ってエントリーするため1回のトレードの勝率は上がるでしょう。

仮に負けてしまったとしても、回数が限られているので次のトレードをするタイミング探しを冷静に行うことができます。

このように優位性のあるトレードができ、負けが負けを呼ぶ展開も防ぐことができる非常に優れた戦略なのです。

ひとつ勘違いしてほしくないのは上限が3回というだけで、3回必ずしなくてもいいということです。あくまで、最大で3回までトレードができるというだけです。

私は1日で3~5回をオススメしています。あなたのトレードスタイルによって変わりますので、あくまで、参考として見てください。

 

②鉄板パターン以外でのエントリーは極力控える

優位性のあるパターンを決めておいて、それ以外はトレードしないということです。ここでは、エントリーの基準を曖昧ではなく、明確に決めておくことが重要になります。

曖昧な基準では、根拠が少ない時でもエントリーをしてしまいがちになります。

優位性の低いトレードはするべきではないと何度も言っていますが、FXをしているとなんとなくの根拠でエントリーしたくなるものです。

これを少しでもなくすために、エントリーの基準は明確にしましょう。

過去チャートから検証して、自信をもってエントリーできる基準を決めておくことが大切です。

 

③時間軸を大きくする

FXのチャートを眺めていたら、ついエントリーしたくなってしまう時ありませんか?

特に、1分足や5分足でチャートを見ていると、リアルタイムでロウソク足が作られていくため、エントリーポイントを見つける頻度も多くなるのです。

しかし、チャートは期間が短い程、パターンの優位性が比較的に低くなる傾向があります。

つまり、期間が短いチャートを見ていると、エントリーポイントを見つけやすいので、エントリーは増え、優位性も落ちてしまうということです。

私のおすすめは、日足または4時間足→1時間足→15分足→5分足の順番にチャートを見ていくことです。

日足・4時間足で相場のトレンドを確認して、1時間足・15分足でチャート分析、エントリーポイントが決まったら5分足でタイミングを図るというものです。

時間の短いチャートはあくまで分析に使用せずに、エントリーのタイミングを図るために使用することで、トレードの優位性を高めることができます。

 

まとめ

エントリー回数を事前に決めておくことは、とても危険です。しかも、単純に多いのはダメで少なければいいというわけでもありません。

優位性のあるトレード戦略を立てると、自然とエントリーの平均回数が見えてくるはずです。

まずは、自分がどんなトレードなら自信をもって、エントリーできるのかを把握していきましょう!