どうも、FXディーリングアカデミー講師のシュンです。
今回は、FXでポジポジ病が治らな人に向けた克服方法と対策をまとめました。
ポジポジ病とは
ポジポジ病とは、自分が立てたトレード計画や分析を無視して過剰にエントリーをしてしまう状態の事を言います。
エントリーをする際もタイミングを重視するよりも、とにかくトレードをしたいという考えが先行してしまうため、待つという行動をとるケースが少なく、利益を上げられる可能性が低くなります。
その結果、自分自身をコントロールできず、損失がどんどん膨らんでいってしまうという悪循環になります。
そして、ポジポジ病にかかりやすいのは初心者や資金が少ない人のパターンが多いです。
初心者の人は1日に何十回もトレードすることがFXと思っていたり、資金が少ないと回転効率を上げるためにスキャルピングをして無駄なエントリーを増やしてポジポジ病になってしまうといったケースがあります。
ポジポジ病の3つの原因と対策
このように、良い結果に繋がりにくい状態であるポジポジ病になってしまう原因と対策について3つ紹介したいと思います。
- 稼ぎたい欲が強くてトレードに悪影響を及ぼす
- チャンスを失いたくない意識が強い
- 損失をすぐに取り返したいと考えてしまう
詳しく解説していきます。
1.稼ぎたい欲が強い人
多くのトレーダーがFXで稼ぎたいという気持ちが原因になる可能性があります。トレーダーなら少ない元手で多くの利益を獲得したいと思うのは当たり前だと思いますが、利益を出せるか否かは為替相場の値動き次第です。
もし1回のトレードで大勝ちしても、次も大勝ちできるとは限りません。
1日5回のトレードにしようと決めたのに大勝ちしたから、もう一発やろうとトレードして大損したというケースは多いです。
この対策としては、どんな状況でも自分が決めたトレードのルールに従ってポジションを持つように訓練することです。
具体的には、トレードはギャンブルでなく仕事の1つであると自覚して、FXに挑むようにすることが挙げられます。
それができれば、例えば値動きが勝ちパターンになったときにトレードを行うという手法に変わるようになり、自然と多くポジションをもって満足したり、不要な時にポジションを持ってしまったりする状況は少なくなっていくことが考えられます。
ただし、利益を得やすいパターンを学習して自分の勝ちパターンを確立する姿勢も大事です。
2.チャンスを失いたくない意識が強い
FXは「待つ」のが仕事でもあります。
しかし、チャートを見ているとエントリーしていない時間がもったいないと感じるようになり、無理やりにでもエントリー根拠を作ろうとし、結果的にポジポジ病に繋がるといったケースもあります。
やはり、チャートを見る時間が長ければ長いほど、余計なエントリーをやって損してしまう確率も高くなってしまいます。
この対策としては、FXをする時間としない時間をはっきりと区別させることが挙げられます。時間を多く掛けたから投資で多くもうけが得られるとは限らないです。
例えば、1日1時間だけにするなどルールを決めて投資を行い、それ以外の時間はチャートは見ない環境を作ることです。
そのようにすることで、依存に近い状況から脱却できるだけでなく、勝ちパターンを確立しやすくなります。
3.損失をすぐに取り返したいと考えてしまう
最後に、損失をすぐに取り返したいと考えてしまうことがポジポジ病の原因として考えられます。
損切など、負けが込んだ状態では不安や恐怖心に駆られてしまいます。
その結果、それを取り戻そうと躍起になってエントリーを繰り返してさらに損失が拡大してしまうというパターンは少なくないです。
取り返したい気持ちはわかりますが、冷静な判断が難しい状況に陥っていると考えられます。
この対策としては、自分が出した損失は「想定内」なのか「想定外」なのかを判別できる練習をあらかじめしておくことです。
よく1回の損失で熱くなってポジポジ病になってしまう人が多いですが、これは1回の損失が想定内なのか想定外なのか根本的にわかっていない人が多いです。そして、それ以降のトレードで損失を取り返そうと焦ってしまいます。
例えば、過去検証ソフトを使い、一定のエントリールールで5年間分のトレード成績を出した結果、勝率が4割・最大連敗数が5回。それでもお金が増えたというデータを作っておけば、本番で仮に3連敗したとしてもこれは想定内という判断ができます。
想定内=冷静でいられる。に繋がるので、以降のトレードでポジポジ病になる可能性はグッと低くなります。
ポジポジ病にならないトレードスタイル
FXなどのトレードスタイルは複数あります。保有期間によって主に4種類に分かれています。期間が短い順にスキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期保有型です。
ポジポジ病になりにくいトレードスタイルはスイングトレードなど保有期間が比較的長いスタイルです。
なぜなら、ポジポジ病になりやすい人は、常にポジションを持つという行動を取りやすく、時間単位のトレードになるデイトレードやさらに短く秒や分単位のトレードのスキャルピングでは、トレードの頻度が多いという特徴があり、エントリーを容易に行いやすい環境下にあるからです。
逆に、最もポジポジ病になりやすいのはスキャルピングであるとされており、利益を狙うには、チャートの動きを分析してトレンドを瞬時に分析する能力と、素早く売買するテクニックが必要になってきます。
このような環境から離れることがポジポジ病を改善していく近道であることを考えれば思い切ってスイングトレードに変えてみることをオススメします。
まとめ
ポジポジ病を克服していくのに必要なのは今取り組んでいることをガラッと変える事です。まずはトレードスタイルを長めにしてみることから始めてみましょう。
そして大きなテーマとしてFXで損失を出した時に想定内だと思える状況を作ってからリアルトレードをすることです。
本番では練習でやってきた事しかできません。ポジポジ病になってしまったということは練習方法が悪かったという事です。
以下の記事でFXの練習方法・勉強方法について詳しく解説してるので、是非ご覧ください。
FX初心者のための「FXの始め方」これさえ読めばFXの勉強方法がわかる完全ガイド