あなたはFXトレーダーに向いてる?向いてない?FX性格診断

Q.
自分はトレーダーに向いていますか?

A.
「そんなの、本当はもう分かってるでしょ?」

チャートを見た時の「確信」に今でも感謝しています。専業トレーダーの麻子です。

専業トレーダー麻子

すべては気の向くままに、赴くままに!

 

FXに向いてる人

これは私の先生だった人のお話。

初めて連絡を取り合ったのは、今はもうほとんどの人が稼働していない、されどSNSブームの走りとなった火付け役的存在の「mixi」。

「FXを教えてる人がいる」と人づてに紹介されて、初めて彼のページを見た時、私が連絡をしようと決めた理由は「紹介文」でした。

今でも「mixi」には「紹介文」という制度がありますが、当時は小中高時代の旧来の友人が親しみを込めてそれを書いてくれるケースが多く、これの信憑性が凄く高かったのです。

「これは本物だ!この人に教わりたい!」

私は速攻で連絡し、彼なりの「審査」をどうにか通過。

教えて貰える事となり、個人トレーダーとはどういうものかを、まざまざと知って行く事になるのです。

 

何も考えてないようで、辻褄があっていたFXの師匠

私の師匠は、一言でいえば変な人でした。

女好きで、決してかっこいいとは言えないのにアイドルタイプの可愛いガールフレンドが沢山いる一方、車の免許も持ってない。

そしてFXに限らずお金儲けが大好きで、またそれがものすごく上手で、転売やYouTubeでも一定の成果を上げている。

一見いい加減、でも後から俯瞰してみると、ちゃんとした結果に繋がるよう辻褄あわせが出来る人。

これらはFXを極める過程においても大切な要素で、FXの勉強プロセスとはつまり、「理論」「信念」「統計的数字」に基づいた一般的ではない行動をとり続ける事と等しいのです。

なんて小難しく言っちゃうと分かり辛いですが、簡潔に言うと、「FXを頑張ってるんだ」なんて言っても基本的にはあまり応援してもらえません。

普通の人から見たら「変な人」に分類されるし、親しい人には心配されます。

それを結論にはしませんが、「そういうのが平気で大丈夫な人はFXに向いている」と、言えなくもないですね。

逆に・・・

 

FXに向いてない人

真面目っこ。

そんな風に言われる事に皆さんはどんな印象を持ちますか。

”自分自身のアイデンティティを表現してもらった”

そう捉えられるケースもありますが、大抵の場合、どちらかというと悪口のニュアンスが強く含まれてる事の方が多いように私は思います。

今回の記事で私が使う「真面目っこ」もそれに該当します。

FXに向いてない人とはつまり、真面目っこです。

 

「真面目っこ」がFXで勝てない理由

勤勉な人っていますよね。

私が教えた生徒さんの1人、長岡さんもその一人です。

長岡さんは製造業を営む職人さんで、絵にかいたような「真面目っこ」でした。

私が「この本を読んでくださいね」と言えば、余す事なく読み込まれました。

「検証作業は、これだけ行ってくださいね」と言えば、何の躊躇もなくその通りに淡々とこなされました。

長岡さんの知識は圧倒的に増え、チャートの分析、シナリオの描き方、どれも高いレベルでこなせるようになりました。

だけどもしかし、長岡さんの成績は一向に上がりませんでした。

”パニック”

そう、パニックに陥りやすかったんです。

言われた通りに事を行い、決められた道を正しく進む。

下請け製造業を長年やってこられた長岡さんにはそれが全てでしたが、ことFXで成績を上げるにあたっては、その経験がひたすらに足を引っ張ったんです。

相場の世界において、パターンはあれど、以前と全く同じ「決められた道」というものがひとつたりとも存在しないという事が、長岡さんにとっては、頭では分かっていても心が追い付かない、それはもう、どうしようもない現実としてのしかかっていて、私たちは苦境に立たされました。

「真面目っこ」は真面目なので、一生懸命に勉強をする。

ただその「真面目」がすぎると、「正解」を求めすぎてしまう。

唯一無二、絶対に負けない勝率100%の手法なんて存在しないのに、聖杯探しに躍起になる方に心当たりはありませんか。

FXに限らず相場の世界において、「正解=正解はない」という唯一無二の真実を体が覚えない限り、長岡さんはFXでは勝てなかったのです。

 

FXに向いてない人がFXで勝つためには

取引中、頻繁にパニックを起こす長岡さんの症状改善で行き詰まった私たちは途方にくれました。

これはもはや心理学の領域です。

だけど、トレードはメンタルゲーです。

読み合い、騙し合いが許される「ゲーム」である事、つまり楽しむ事が出来るようになれば、勝ち続けられるようになるだけの技術的度量はすでに長岡さんには備わってるのに。

パニックになる代わりに、スリルを楽しめるようになればいい。

そう考えた私たちでしたが、この問題を解決する事はついには叶いませんでした。

何下請け製造業を繰り返してきた経験と体験が、また家族を抱える中での「稼がなきゃならない」というプレッシャーが、長岡さんには重くのしかかり楽しむ余裕なんて無かったのです。

結果を欲する程、結果が逃げて行く。

頑張れば頑張るほど、損失が膨らんで行く。

ポジションを持った後、ほんの少し含み損を抱えただけで決済してしまったり。

その後、シナリオ通りの方向へ動いて行ったり。

FXをやる上で頻繁に遭遇する、そんな「不確実性」を、”面白い”と思えるかどうか。

これがFXに向いてるか?向いてないか?を分ける境界線だと私は考えます。

 

FXプロトレーダーと極めて類似する職業

自分がFXに向いてるか向いてないかを模索する上で、プロトレーダーと極めて類似する職業とは何かというお話が、とても参考になると思います。

次に紹介する職業の方は、トレーダーへの転向が極めて楽で、また明らかに向いています。

その職業とは「ギャンブラー」です。

 

その道のプロが持つ特技とFX

”トレーダーとギャンブラーが同じだなんて思いたくない”

あるいは、そう考える方もいらっしゃるかも知れません。

しかし現実問題、「プロ」と呼ばれるギャンブラーが持つ特性と、FXのプロトレーダーは類似点が多すぎます。

プロのギャンブラーは、例えばスロットのプロなら台の設定を熟知し、お店側やお客さんの動向を可能な限り把握し、把握できない部分は想像で補います。

もちろん常に不確実性を内包するため、複数のパターンを描き、勝率の高いアクションを選択し続け「トータルで」勝ち続ける事を目指します。

「このスロットの設定はこう。そして客AとBが何回回している。昨日から設定が変えられてる可能性は40%。設定が変わってた場合でもこれだけ回されていれば勝算が出て来る。総合的に考えて、この台にこれだけのお金をつぎ込んだ場合リターンとして見込める金額がこれ。外れた場合は必要経費。」

・・・このように。

少しでもトレードをかじった事がある方なら、この思考プロセスが、FXでトレードを行う際のそれと極めて酷似してる事に気づくはずです。

そしてプロギャンブラーのイメージは一般的に「真面目っこ」とは程遠く、どちらかというとアウトローよりで、だけどもただのバカではなく非常に狡猾でアザトイ・・・と言ったところではないでしょうか。

向いてます。

そういうのを持ってる人、あるいは磨きたいと思える人には、断言します。

FX、向いてます。

 

トレーダーを志すにあたって

長岡さんは、最後に私に言いました。

「勉強させてくれてありがとう。僕はFXで結果を出す事が出来ず、向いてなかったかも知れないが、得られたものは計り知れない。麻子さんに教えてもらえて本当によかった。」

私はそんな長岡さんの人格が大好きですし、そう言ってもらえた事自体は嬉しかったけど、哀しさと悔しさが混ざった何ともいえない気持ちを隠す事はできませんでした。

今、あなたがトレーダーを目指そうかどうかで悩んでいて、自分がFXに向いてる性格なのか向いてない性格なのかを知り、ご自身の決断の参考にしたいと思われてるなら、私から言える事はひとつです。

何事もそうかも知れませんが、定数やらなければ、向いてるか向いてないかなんてわかりません。

大切なのは、そのプロセスを楽しめるかどうかです。

例えば無料メール講座では一緒に講師をしている専業トレーダーの太田俊、ならびに私が、なんやかんやと動画でややこしい事をしゃべっています。

それを聞いて「難しいけど頑張ろう」と思う方は、回れ右です。

だけど「この先に大金がある。ワクワクするぞ」と思える方は、学びきるべきです。

家族のため、生活のため、お金のため、そんな大義名分でFXに取り組むべきではありません。

夢のため、自分のため、楽しむために取り組んでください。

さすればいずれ道も開ける。と、私は思います。