FX初心者がやりがちな3つの失敗例と解決策

どうも、FXディーリングアカデミー講師のシュンです。

これからFXを始める初心者の方で、「もし、失敗して資金を失ったらどうしよう」と不安になる人は多いと思います。

そこで、今回は手元資金を溶かさないように、FX初心者がありがちな失敗例を3つ解説すると同時に、その対策方法についても紹介していきます。

1.朝起きたら、強制ロスカット!

「強制ロスカット」とは、含み損が膨らみ資金が一定の割合まで減った場合、証券会社のシステムによりすべてのポジションが強制決済されてしまうことを指します。

証券会社によって強制ロスカットの基準は変わりますが、一例として証拠金維持率が50%を下回った場合に執行される会社があります。

サラリーマンとの兼業でFXを始める人のトレードをする時間帯は、一般的に仕事終わりのだいたい18時から深夜にかけて集中します。

この時間帯は欧州やアメリカのマーケットが活発に動いてる時間で、チャートが大きく動く時間帯でもあるので、寝る間を惜しんでトレードに夢中になってしまうんですね。

とは言っても、「次の日は仕事だし、疲れも溜まってきたから寝よう」というタイミングが必ずきます。

そんな時にもし買いポジションを持っていたら、FX初心者はどう思うか。

「まだ上がりそうだから決済しないでおこう。このまま持っておいて朝起きたら爆益・・・」なんてことを考えてしまうんです。

FXはクリスマスのサンタさんで朝起きたら枕元にお金をそっと置いといてくれていると誰しもが思いたい。

私も夢見て眠りについたことh腐るほどあります。でも、いつも朝起きると枕元が涙で濡れていました。。。(笑)

 

そのほか、こんな声も聞きます。

174 名前:Trader@Live![] 投稿日:2011/03/17(木) 13:43:38.33 ID:g/MGLdZ2
昨晩2998万くらいの残高が有ったが
朝起きたら12万になってた
今頃になって実感が…

20万位から何度も退場を乗り越え
3年かけて勝ち組になったと思っていたのに
もうトイレに行く事すら出来ないよ
どうやって立ち直ろうか
仕事も初めて無断欠勤したし
つらい

FXは24時間いつでも取引できることが魅力の一つですが、これが逆にデメリットになる場合があり、朝起きたら大きな損失を負っていたり、最悪の場合には強制ロスカットされていることがあるのです。

 

対策方法

注意

◆損切り注文を入れておく!

エントリー時に損切り注文も同時に入れることによって、ロスカットを防ぐことができます。

例えば、「含み損が1万円まできたら、絶対に決済する。」といったように、損切りルールを明確化してリスクコントロールをしっかり行いましょう。

 

2.一発勝負の超ハイレバレッジで破産!

レバレッジとは、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みのことを言います。

 

例えば・・・

MEMO

①国内FX業者A レバレッジ25倍

必要証拠金 100円×1万通貨÷25=4万円

②海外FX業者B レバレッジ500倍

必要証拠金 100円×1万通貨÷500=2000円

 

このように、同じ通貨量でも必要な証拠金が異なりますので、レバレッジが大きいほど自己資金が少なくても大きな金額でトレードできるようになります。

ポイントは、必要証拠金に対して自己資金がいくら持ってるのかが大事という事です。

 

例えば、②の状況で自己資金が4000円しかなかったら、エントリーはできるけど少し含み損を抱えただけで強制ロスカットされてしまいます。そうすると、適切な損切り位置があるけど、そこまで行く前に自動でロスカットされることになるので、負ける可能性が高くなるのです。

ですから、ハイレバレッジを使って、自己資金に対してギリギリのロット数でトレードしないようにすることが肝心です。

 

対策方法

注意

◆1トレード当たりの損失許容額を決める!

簡単な話が、レバレッジを低くすればいいのです。

そのために僕が推奨しているのが「1トレードあたり自己資金の2%分減ったら損切りする」というルールにして、証拠金維持率を1000%以上維持するルールにすると、資金に対して過剰なロットでトレードしないようになるので、オススメです。

(証拠金維持率(%)=純資産(その時点で全ての取引を終了した場合の資産)÷必要証拠金×100)

 

加えて、国内の証券会社を使うとレバレッジがMAX一律25倍までなので、これを利用して強制的にロットを増やさない環境を作るのもアリです。

とはいっても、25倍でやってはダメですが、海外の証券会社を使うよりかはリスクが抑えられます。

 

一方、海外の証券口座だと、レバレッジ500倍以上なんてのはザラなので、資金管理ができるなら使ってもいいですが、「自己管理ができない」と自覚している方にはオススメできません。

 

3.値ごろ感トレードで大損!

値ごろ感とは、特に根拠もなく価格だけを見て上がりそう・下がりそうと思って売買する感覚のことです。「昨日は101円からあんだけ下がったし今日は上がりそう。ちょうど100円だから買う。」みたいな超適当な感じです。

 

しかし残念ながら、この感性は相場においては一切通用しないと考えておいた方がいいです。

「相場はなるべくしてなってる」というのが僕の考えです。

「上昇するにも根拠があるし、上昇が止まるにも根拠がある」という事です。

 

そして、この根拠は、過去のロウソク足を分析することで証明できます。それを踏まえたうえでの例えば、「100円で買う」というのであればOKです。

僕は、エントリーは適当でもいいと思っています。

「Wボトムをつけそうだから買う」とかわりと、こじつけの感覚エントリーをよくしたりします。

そもそも、Wボトムとか結果論でしかわからないので。

 

対策方法

注意

・前提と実行を意識する!

前提=相場全体をテクニカル分析してエントリーしたいポイントを探す(ロジカル)
実行=Wボトムとかのチャートパターンやキリのいい価格でエントリー(感覚よりでもOK)

エントリーする一歩手前までに、いかにロジカルに考えるのかが重要です。

値ごろ感で上がるか下がるか判断する人は3流。

正しく前提を作られているのかが重要でここはあくまでロジカルに。

 

そのうえで、「こっから上がる」と思ったら実行に移りますが、ここまでくると極論感覚でもOK。

そもそも前提が間違っていたら、実行しても損切られるので。

「ここから上昇する」という結論に至ったのは100円だから、Wボトムだからではなく、あくまで相場の全体をロジカルに分析し、「ここで反発するだろう」と思ったポイントが100円だった。タイミング取りにWボトムを待って買う。

というような思考回路でチャートを分析していきましょう。

 

まとめ

今回は、FX初心者がやりがちな失敗例を3つ挙げました。

それぞれ対策方法は変わってきますが、実は根本的には同じところもあって、それは「トレーダーは希望で死ぬ」という事です。

「SNS上のあの人は稼いでるから自分もきっとFXで勝てるようになるんだ」という希望から始まり、いざトレードすると自分に期待してしまい勝つ前提で考えるからポジションがなかなか切れない状況になる・・・。

諸悪の根源は、FXに対して希望を持っていることです。期待しない方がいいです。負ける前提でトレードしましょう。でもきちんと分析はする。そうすると嫌でもお金は増えますので。

よく平常心でトレードするのが大事だとか言われますが、僕は「勝てると思ってる自分」と「負けると思ってる自分」を共存させることによって、平常心を保てるものだと思っています。

これが1:1でできれば、「トレードなんてどうでもいい。」という感覚になります。「え?勝つためにトレードするんじゃないの?どういうこと?」と混乱するかもしれませんが、こういう考え方・感覚って勝ち続けるためには意外とものすごく大事なので、皆さんも自己分析してバランスよく穏やかにトレードライフを送れるように頑張っていきましょう。

 

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