FXスプレッドとは?変動している原因やスプレッドの単位の解説

どうも、あさのです。

FX取引を行っていくにあたってスプレッドという概念がある事すら知らずに始めたFX初心者時代。
スプレッドって何それ、美味しいの?くらいに思っていた過去が恥ずかしながらあります。
スプレッドの事を知らなくても特に取引が出来てしまうため勉強せずとも問題はありません。

ただし、これからFX取引をやっていくのであれば知っておいた方がいい知識には違いありません。
なのでこの記事ではFXのスプレッドについて解説します。

スプレッドの基礎

FX取引において、スプレッドとは通貨ペアの買値と売値の差のことを指します。
このスプレッドは市場の状況や取引のタイミングによって変動し、主に取引コストとして認識されます。
投資家にとって、スプレッドの単位や変動要因を理解することが非常に重要です。

買値=Ask、売値=Bidとも認識されています。

買値は基本的に売値より高く設定されているのが基本的です。

スプレッドとは?その基本的な意味

スプレッドとは、FX取引における通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差のことを指します。
この差額は取引コストとなり、取引を行う際の実際の費用となります。
スプレッドが狭い(小さい)ほど取引コストが低く、広い(大きい)ほどコストが高くなります。
平均的には数ピップス程度ですが、市場の状況や通貨ペアによって異なります。

ぼくは個人的によくポンド円を取引しています。
会社にもよりますがぼくが使っている会社のポンド円は約2~3pipsのスプレッドがありますね。

ドル円やユーロドルといった通貨ペアは比較的スプレッドが狭くなっております。

スプレッドの単位とその重要性

スプレッドの単位は「pips(ピップス)」で表されます。
1pipsは通貨ペアの価値の最小変動単位を示します。例えば、USD/JPYペアで1pipsは0.01円となります。
スプレッドの単位を理解することは、取引コストを正確に把握し、リスクを予測する上で不可欠です。
特に高頻度で取引を行う場合、1pipsの違いが大きな影響を及ぼすことがあります。

つまりドル円における1円=100pipsという事になります。
(他のクロス円に対する単位も同じです)

スプレッドの変動とその理由

スプレッドは市場の状況や取引のタイミングによって変動します。
この変動はFX取引のコストに直接影響を与えるため、投資家にとって無視できないポイントです。
ここでは、スプレッドの変動理由とその背景について詳述します。

スプレッドが変動する理由とその背景

スプレッドの変動する理由としては、市場の流動性やボラティリティが大きく関わっています。
流動性が高いとき、通貨の供給と需要がバランスしているためスプレッドは狭くなります。
一方、流動性が低下すると供給と需要の不均衡が生じ、スプレッドは広がる傾向にあります。
また、ボラティリティが高い状況、たとえば重要な経済指標発表時や地政学的なリスクが高まったときなどもスプレッドは変動します。

重要な経済指標発表時はスプレッドがかなり広くなる場合があります。
そのため損切設定をしておく、もしくはノーポジションにしておく等の工夫が大切になってきます。
理論的な位置に損切設定を置いていたとしても、スプレッドが広くなりすぎて損切にかかる可能性が高いため十分に注意しましょう。

特定の時間帯におけるスプレッドの広がる理由

特定の時間帯にスプレッドが広がる理由としては、市場参加者の数が減少することが挙げられます。
特にニューヨーク市場とロンドン市場が閉まった後の時間帯や週末、市場が開いていない時間帯は取引が少なくなり、流動性が低下します。
このような状況では、買い手と売り手の間に大きな価格差が生じやすく、スプレッドが広がることになります。

日本時間の朝の6時頃、この時間帯は物凄くスプレッドが広がる時があります。
時には20pipsとか平気でそのくらいスプレッドが広がります。

過去にトレードを持ち越した時にそのスプレッドが広がりすぎたせいで損切にかかった時があります・・・
普段だったらかかっていない場所に置いておいたにも関わらずですね。
そういう経験があったためぼくのトレードスタイルはデイトレになった経緯があります。

経済指標発表や仮想通貨などによる影響

経済指標の発表や仮想通貨の動きもスプレッドに影響を及ぼします。
たとえば、米国の雇用統計やGDP発表の際は、市場が急激に反応するため、一時的にスプレッドが広がることがあります。
また、仮想通貨市場のボラティリティも伝統的な金融市場に影響を与えることがあり、その影響でスプレッドが変動することもあります。
これらの経済指標やニュースは、取引のタイミングとコストに直接的な影響を及ぼすため、注意が必要です。

早朝や年末年始のスプレッド変動のタイミング

早朝や年末年始の期間は市場の流動性が特に低下しやすく、スプレッドが変動するタイミングです。
この時期には多くの市場参加者が取引を控えるため、通貨ペアの買値と売値の差が広がりやすくなります。
特にクリスマスや年末年始の休暇期間中は、機関投資家や大口のトレーダーが市場から離れるため、スプレッドが広がる傾向があります。
早朝も同様に、主要な市場が開いていないため流動性が低く、スプレッドが広がることが一般的です。

特にクリスマス相場は顕著ですね。本当に人がいなくなります。
誰もトレードしていないんだなとわかるくらい相場が動かない事がほとんどです。

ぼくはクリスマスをほとんど一人で過ごすためなんだかこの日だけは負けた気分になります。
(チャートが動かなければトレードもお休みです)

スプレッドの計算方法とコストへの影響

スプレッドはFX取引において重要な指標であり、その計算方法と取引コストへの影響を正確に理解することが必要です。
スプレッドの理解は、取引効率の向上やリスク管理にも役立ちます。

スプレッドの具体的な計算方法とは

スプレッドの計算方法とは、一般に通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差を求めることで行われます。
例えば、ある通貨ペアのAsk値が1.2000でBid値が1.1990の場合、スプレッドは1.2000-1.1990=0.0010(10ピップス)となります。
この差額が取引コストとして発生し、ブローカーの収益の一部を構成します。
計算方法を理解することで、取引コストの予測が可能となります。

スプレッドの損益への影響、計算方法の重要性

スプレッドの損益への影響は大きく、特に短期取引を行う場合、その影響は顕著になります。
スプレッドが広がると、取引開始時点での損益がマイナスからスタートするため、相場が期待通りに動かないと損失が増えるリスクがあります。
具体的な計算方法を理解していないと、実際の取引コストや損益を正確に把握できません。
計算方法をマスターすることで、取引戦略の最適化とリスク管理がより容易になります。

そのため短期取引のスキャルピングはおすすめではないです。
何度も繰り返し取引する事になるため実際にコストがかさむ事になるからです。
そうなると初心者は特に利益を上げられにくい構造になっています。
短い足に行けば行くほど難しくなってきますので、ぼくとしては短期取引はおすすめはしません。

スプレッドの比較ポイントとその仕組み

スプレッドはFX取引のコストに大きく影響するため、各ブローカーのスプレッドを比較することは重要です。
ここでは、スプレッドの比較ポイントとその仕組みについて詳しく説明します。

スプレッドの比較ポイント

スプレッドを比較する際のポイントとしては、以下の点が挙げられます。
まず、取引する通貨ペアごとのスプレッドを確認することが重要です。
一般的に主要通貨ペア(例:EUR/USD、USD/JPY)はスプレッドが狭く、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアはスプレッドが広い傾向にあります。
また、取引量が多い時間帯や経済指標の発表がない静かな時間帯のスプレッドを確認し、安定して低スプレッドを提供できるブローカーを選ぶこともポイントです。

ただ正直昔ほどそんなに大差がありません。
短期取引だと意識すべき事は多いかもしれませんが、短期取引はおすすめではないです。
少なくともデイトレードからがおすすめなので今はそれほど各会社によってスプレッドに大差はありません。

固定スプレッドと変動スプレッドの違い

スプレッドには固定スプレッドと変動スプレッドの二種類があります。
固定スプレッドとは、一定の価格差で常に取引が行われるもので、急激な市場変動時でもスプレッドの広がりがないため、予測がしやすいという特徴があります。
一方、変動スプレッドは市場の流動性やボラティリティによって変動し、通常時は狭いスプレッドが得られる可能性が高いものの、市場変動時には広がるリスクがあります。
取引スタイルによってどちらが適しているかを選定することが大切です。

固定スプレッドといっても急激に相場が動けばその限りではありません。
そういう時はスプレッドが広がる事はよくありますので要注意です。

スプレッドが少ない口座を選ぶポイント

スプレッドが少ない口座を選ぶためのポイントとしては、以下の点に注意が必要です。
まず、複数のブローカーのスプレッドを継続的にモニタリングし、低スプレッドの提供が標準的なものであるか確認することです。
また、取引手数料の有無やスワップポイントも含め、総合的な取引コストを比較することが重要です。
さらに、約定力や約定スピードも考慮に入れ、スプレッドが狭いだけでなく、高い取引品質を提供できるブローカーを選ぶことが推奨されます。

約定スピードが遅い会社はおすすめできません。
それに対してスワップポイントはスワップポイント狙い以外でしたらいくらだろうが気にする必要はそんなにありません。
特にデイトレードとなるとその日のうちに完結する事がほとんどなので、ロールオーバーする事はほとんどないためデイトレーダーなら気にしなくて問題ありません。

スプレッドに関するその他の要素

スプレッドはFX取引のコストに直結する重要な要素ですが、そのほかにもさまざまな要因が取引成果に影響を与えます。
ここでは、スプレッドと関連するその他の重要な要素について紹介します。

スプレッドと約定率の関係性

スプレッドと約定率には密接な関係があります。約定率とは、トレーダーが希望する価格で取引を成立させる確率を示します。
スプレッドが狭い場合でも、約定率が低いと希望する価格で取引が成立しにくくなります。
逆に、高い約定率を持つプラットフォームでは、スプレッドが多少広くても、望む価格での取引成功率が高まります。
したがって、スプレッドだけでなく、約定率も考慮してブローカーを選ぶことが大切です。

取引時間帯とスプレッドの推移

取引時間帯によってスプレッドの幅は変動します。一般的には、流動性が高い時間帯、例えばロンドン市場とニューヨーク市場が重なる取引時間帯はスプレッドが狭くなります。
一方、流動性が低くなる時間帯、例えばアジア市場の終わり際や主要市場が閉まる時間帯はスプレッドが広がる傾向にあります。
このため、取引を行う際には時間帯も考慮に入れ、最も有利なスプレッドを目指すことが推奨されます。

まとめ

今回は、FXスプレッドの基本的な概念から具体的な計算方法、変動要因、取引コストへの影響まで、幅広く解説しました。
スプレッドとは取引における買値と売値の差であり、これが取引コストとして重要な役割を果たします。
市場の流動性や経済指標、取引時間帯によってスプレッドは変動するため、これらの要因を理解することがFX取引を成功させる鍵となります。
また、スプレッドの単位であるpipsを把握し、取引コストを正確に計算することで、リスク管理がしやすくなります。

さらに、固定スプレッドと変動スプレッドの違いや、スプレッドが少ない口座を選ぶポイントについても触れました。
固定スプレッドは予測がしやすく、変動スプレッドは市場状況によって取引コストが変わる柔軟性があります。
各ブローカーのスプレッドを比較し、自分の取引スタイルに最適な口座を選ぶことが肝要です。

最後に、スプレッドは単なる取引コストではなく、約定率や取引時間帯、指標発表時の影響など、さまざまな要素と密接に関連しています。
これらを総合的に理解し、戦略的に取引を行うことで、FX取引をより効果的に行うことが可能となります。
今後の取引において、この記事が一助となれば幸いです。